2012年8月19日日曜日

山の水族館

北見市の「河西ぼたん園」にあるレストラン「遊木民族」(「遊牧民族」ではありません)でランチを食べました。コップからお皿まで手作りの陶器です。どれも陶器は分厚くて重いですね!料理の味はso-so。
ボタンの季節ではありませんでしたが、園内は広々としています。帯広の庭園のようにしっかりと管理すればもっと人気がでそうです。でも、お金が大変なのでしょうね。

下の写真は北見の市街地にある北見ハッカ記念館です。美幌へ来てもう2年以上になりますがここを訪れたのは初めてです。ハッカは英語のmintですが、ある種のハーブから抽出されます。昭和の時代、北見市はハッカの生産地で、最盛期は世界市場の7割を占めていたそうです。ところが、化学的に合成が可能となりハッカの生産は衰退しました。特に、2001年にノーベル賞をもらった野依良治氏が、不斉合成でメントールを簡単に合成する方法を開発したのが決定的だったようです。ちなみに、野依さんが社外取締役を務める高砂香料工業はメントールなどの香料を作る会社として発展しているようです。下の写真は北見ハッカ記念館で元工場の事務室だった建物です。中にはいろんなものが展示されています。

メントールの結晶です。針状の大きな結晶です。
西洋種のミントはお菓子など口に入れるものが作れますが、和種のハッカは作用が強く食べれないそうです。湿布などの医薬品や虫除けなどに利用されています。ハッカにはあまり興味のなかった私ですが、ここに来てとても勉強になりました。それに、ハッカは「薄荷」と書くのを初めて知りました。発音は違うけれど中国語でも「薄荷」と書くそうです。

次に、ハッカ飴をなめながら車を運転し、温根湯の「山の水族館」へ行きました。鳥羽水族館や池袋サンシャインのリニューアルにかかわった中村元氏がボランティアで設計したようです。それまで年間2万人しか来館者のなかった水族館が、7月7日にオープンして1か月と3日で5万人を突破したのです。以前、リニューアルされる前に来たこともあったのですが、今回、新しくなったので再び訪れてみました。

下の写真は、滝壺を下から見上げることの出来る日本初の水槽です。ヤマメやオショロコマが泳いでいました。


幻の魚イトウです。1m以上もあるイトウが40匹もいるのは壮観です。

温泉の熱を使って熱帯魚もいます。そう言えばピラニアの水槽もありました。

「四季の水槽」といって川の底にいる魚をガラス越しに見ることができます。冬になると川の表面は凍ってしまうのでその下で生きている魚を観察することができるのです。これは「世界初」の展示のようです。

水族館の展示は前回来た時と全く変わっていました。以前の水族館にも手作り的な良さがありましたが、今回は小さな水族館ではあるものの展示の仕方は最先端のものでした。やはり一流の人が設計すると大きく変わるものですね。

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