2023年11月26日日曜日

吹雪の中、札幌へ


11月24日の夜に美幌を出発し車で札幌まで行きました。運悪く吹雪です。札幌へは帯広経由の道東自動車道を利用しました。美幌から足寄までは雪が降り続きましたが、帯広あたりになると雪が止みました。しかし、いつものことですがトマムあたりから千歳までは激しく雪が降り視界が悪いだけではなく、車の底で積もった道路の雪をこすりながら走行します。私の車は普通車より若干車高が高いのですがこすれます。車体も左右に振られ緊張したドライブが続きました。おかげで居眠り運転はせずに済みました。札幌市内に入ると雪は止み、高速道路は凍結はしているものの除雪されており安心して運転できました。ホテルに着いたのは24時5分前でした。

11月25日、雪は止みましたが気温が零下のため道路がつるつるです。先日、ColumbiaのSaplandを買ったので、早速履いてみました。さすが、つるつるの氷の上でも全く不安なく歩くことができます。買っててよかった。今回、仕事に関連した勉強のため札幌まで来ており、11月25日は終日座学でしたが、充実した一日を過ごすことができました。夜は札幌の居酒屋へ行きました。行きつけだった店はコロナの影響で破産したのか無くなっていました。お気に入りの店だったのでとても残念です。そこで、Google mapを使い近くの店で口コミ点数の高いお店を探して入りました。お酒は本州北端の青森の「田酒」と、本州西端の山口の「獺祭」を飲みました。お互い遠く離れた県なのにどちらも私好みの同じような味で美味しかった。メニューにフグひれ酒があったので注文しようとしました。ところが、店のスタッフによるとこの店ではヒレは炙った後、ヒレを冷ましてお酒に入れると聞きびっくりし注文をやめました。北海道でもフグひれ酒の飲めるお店がたまにあるのですが、山口や九州のようなちゃんとした作り方をしないため生臭かったりします。折角のフグひれなのにとてももったいないですね。ヒレは乾燥させたものを使うこと、しっかり炙ること、熱燗は温度を高めにすることがポイントだと思います。ヒレ酒のふたを開ける時、マッチで火をつけるのも雰囲気作りに大切な儀式ですね。

大通り公園のホワイトイルミネーションです。



 

2023年11月13日月曜日

雪の然別湖


然別湖は十勝平野の北の奥まった山の中にあるので観光客は多くありません。以前は賑わっていたのでしょうが、湖畔にあるホテルの一つがずいぶん前に倒産し、今もその廃墟が残っています。もう一つのホテル「風水」も経営が大変そうで、期待できそうになかったので宿泊したことがありませんでした。でも、日帰り入浴には来たことがあります。また、真冬の湖で凍結した湖の上に作られる雪洞の温泉に2回も入ったことがあります。マイナス20度の雪洞更衣室で服を脱ぎ、露天風呂に入るなんて一生忘れられない思い出です。最近、私は冬に必ずスキーに行くので残念ながら真冬にここに来ていません。今回、このホテル風水がどんなものかと泊まってみることにしました。人気が無いせいか宿泊料金は安いです。

11月11日は気温が下がりかなり寒く、ウインドブレーカーと手袋を着けていきました。車で山を登り始めると道路は雪で真っ白でした。然別湖畔のホテル風水に着いた時は、雪がかなり激しく降っていました。下の写真は部屋の窓から撮影した然別湖です。




温泉はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 、すなわち重曹泉ですが、色が少し茶色で鉄分が入っているのでしょうか。温度は私の好きな少し熱め(41度と42度の間くらい)で、露天からは湖も見えます。ただ、体は暖かいのですが、風が強く顔は冷たかったです。

夕食は、下の写真にさらに一品が後で追加されました。正直、宿泊費も高くないので夕食は期待していなかったのです。ところが、予想外でした。出てきた食材はどれも普通のものでしたが、すべての品が美味しかった。この宿泊費でこの夕食なら素晴らしいです。やはり料理長が良いのでしょう。 宿泊客も予想以上に多く30人以上いたかな。


翌朝は雪も止み晴れました。気温はマイナス2.5度なので雪は解けません。道路も凍結していました。風が強く、久しぶりに凍るような寒さでした。


帰る途中で撮影しました。今日出発した然別湖は、右側の山二つの間の峠を越えた向こう側にあります。


上の写真を撮影したところに牧場があって、牛たちが柵から首を出して餌を食べています。私が写真を撮ろうと近づくと、牛たちは「何しに来た」と言わんばかりに一斉に私のほうを見ます。柵の中にいる牛ではありますが、一斉に睨まれるとちょっと怖いです。

然別の近くに来ると必ず思い出すことがあります。上の写真の山の峠で、数年前、真冬に登山していた友人が遭難死したことです。峠に止めた自分の車まであと少しだったようですが吹雪で方向が分からなくなったのではないかとの噂を聞きました。責任感のある優秀な人だったのにとても残念です。冬の北海道は平地でさえも遭難して死亡する事故が起こるところなので何重もの安全対策が必要ですね。