2012年8月31日金曜日

礼文島へ

昨日と打って変わって今日は最高の登山日和。でも、今日は礼文島へ行かなくてはなりません。昨日は、年に1度程度の最悪の日だったらしい。捲土重来、またいつか利尻へ戻ってきます。

これが宿のレラ・モシリ。

利尻島からフェリーで礼文島へ向かいます。利尻富士は本当に美しい。

礼文島には10時過ぎに到着。早速、バスに乗って礼文岳登山口へ向かいます。礼文岳は標高490mですから気楽です。1時間半くらいで山頂に着きました。途中の登山道から見た利尻富士です。利尻富士は1719mしかありませんが海から直接そびえていますのでとても高く感じます。写真では分かりづらいですが、実際に見るとまさに富士山のように威厳があります。

礼文岳山頂からの利尻富士です。

礼文岳山頂からのゴロタ岬とトド島。

登山道にはいろんなキノコがいっぱいです。キノコの名前は全く分かりません。

今日の宿は「花れぶん」です。通常の宿の倍の料金!随分前に予約したのですがここしか空いていなかった。この日は礼文岳下山後より寒気がして、夜には発熱し完全にダウンです。写真は宿のレストランから見た利尻富士です。

2012年8月30日木曜日

利尻岳1719mの登山

朝は3時半に起床。4時半に宿の玄関へ。宿の奥さんが車で鴛泊登山口まで送ってくれます。東京から来た若い夫婦も一緒に登山です。まだ、かなり暗い中を登り始めます。昨夜からの激しい風はまったく弱まる気配がありません。「ゴー!」という大きな風の音を響かせながら、森全体が右へ左へと大きく揺れています。若い夫婦より先に出発し、途中、大学生3人組を追い越し順調に登ります。風が強いので、暑さも感じません。2時間半登り続け7合目を過ぎます。下の写真は第2見晴らし台です。ガスの中で全く視界は不良です。風速20m以上の風が吹き荒れており、ハイマツが途切れたところではもろに風が当たるので立っているのも危険です。前にも後ろにも人はいないし不安になります。周期的に繰り返す突風で、しゃがんでいたのに横に倒されてしまいました。この場は乗り越えられたとしても、吹きさらしとなる9合目から先は危険と判断し、仕方なく退却の決心をしました。夏山で退却するなんて初めてです。少し下ると若者が一人大きな岩の陰に座り込んで風をよけていました。「もう少し粘ってみます。」と風が弱まるのを待っていました。

下山すると天気はすっかり晴れてきました。しかし、山頂の雲は大変な勢いで流れており風はそう簡単には弱まってくれそうにありません。

半日ほど暇になったので宿のレンタカーを借りて島内観光に出かけます。写真はオタドマリ沼から見た利尻岳で(利尻富士)です。お土産で有名な「白い恋人」の山はここから見た利尻富士だそうです。

島の南端にある仙法志御崎公園では強い風のため波が高く、白く泡立っています。今日は利尻周辺のフェリーは全便欠航となったそうです。

島の反対側に来ると、沓形登山口でもある見返台園地まで車で行くことができます。こちらの登山ルートは5合目と高い地点から登山開始できるので楽そうですが、山頂直下で危険な場所があり登山客はあまりいません。
相変わらず、雲は絶え間なく早い速度で流れていましたが、一瞬山頂が見えたところで一枚撮りました。

島内1周の観光は3時間で済みました。宿に帰ってみると山頂の雲はすっかりなくなっています。この時間、山頂にいたらさぞかし綺麗な眺めでしょうね。でも、夕方ですからこんな時間に山頂にいたら下山途中で夜になってしまいます。
夕食時、一緒に山に行った若い夫婦に出会いました。彼らはかなり頑張って9合目まで行ったようです。しかし、風を遮るものがなくなってくると飛ばされそうになったため登るのを止めたそうです。でも、私が下山時に岩陰に隠れて粘っていた若者はさらに上でも粘っていたそうです。はたして登れたのでしょうか。

2012年8月29日水曜日

剣淵から利尻島へ

剣淵温泉の近くにはアルパカ牧場があります。名前は「ビバアルパカ牧場」!わかりやすい名前ですね。アルパカの数は多くありませんが、スタッフの方々が親切で熱心に説明してくれます。

道北を車で北上し豊富町まで来ました。ミルクの産地として名が売れていますが、ここは温泉も有名です。ちょっと石油臭いのが特徴だそうで、早速、「ホテル豊富」の日帰り入浴をしました。石油臭さは全く気になりませんし、お湯も良かった。ただ、この炎天下に写真のような硝子張りのお風呂なので、まるでビニールハウス。太陽の光が強く焼けつくようだった。

稚内に着きました。ここはノシャップ岬の灯台です。ノシャップ岬とノサップ岬の違いは分かるかな?北海道人なら常識ですが。

ハートランドフェリーに乗って、ついに見えてきました、今回の旅行の目的地「利尻島」です。

利尻島では登山の予定。でも、宿に着くと空にはこんな雲が・・・・!これは上空で強い風が吹いている証拠らしい。なんとも不気味。

宿の名前はレラ・モシリ。アイヌ語で「風の島」。台風15号が低気圧になって中国北東を北上しています。このため南風が強く今夜から明日にかけて「爆風」と。宿の人に「明日登りますか」と聞かれ、「行けるとこまで行ってみましょう」と返事した。

レラ・モシリは建物は新しく、料理も最高。夜には山のスライドショウもあって、しかも値段はリーズナブル。私の泊った多くの宿の中ではトップクラスです。

明日は、午前4時半に出発です。夜になって外はますます風が吹き荒れていました。

2012年8月28日火曜日

北海道へ

北海道に帰る日です。福岡から千歳に飛んで、千歳空港からは士別市の手前にある剣淵温泉「レークサイド桜岡」に向かいました。写真はホテルから見た桜岡湖。ダム湖です。

周囲にはパークゴルフ、キャンプ場などがあります。山の中にぽつんとある宿泊施設です。食事はまあまあ。明日からいよいよ道北を北に向かいます。

2012年8月27日月曜日

防府市内観光

久しぶりに市内観光です。昔、学校の遠足で何度か登った覚えのある大平山(標高631m)です。登山が初めてだった私にはとても辛かった思い出があります。今では、山頂まで道路も整備されていますので、今回は、実家においてあるダイハツムーブで登りました。この車、慣れないマニュアル車なのでドキドキです。

山頂公園はすっかり綺麗に整備されていました。山頂からの景色は予想以上に綺麗。周南市の方まで一望できます。

次に、防府市の観光地として有名なのが「毛利邸」です。もちろん毛利家の家ですが。井上馨が建設を決定し大正時代に完成しています。昭和天皇も宿泊されています。

小学生時代、学校の帰り、この辺りに寄って遊んだこともありますが、庭の立派さには興味がなかったのか気づきませんでした。かなり広いですし手入れも行き届いています。


今では、毛利家上屋敷跡にできた六本木ヒルズの「毛利庭園」がすっかり有名になりましたが、防府の庭園も素晴らしいですよ。

2012年8月26日日曜日

防府天満宮

実家では89歳のお袋がいます。全くボケはなくてよく話します。亡くなった親父も89歳まで生きていましたが、最後まで全くボケなかった。お袋は自分で自炊しており関心するばかりです。
今日は、親父の墓参り。
ついでに、防府市出身者の心の拠り所である天満宮へも行きます。全国的にはあまり知られていませんが、大宰府と京都の天満宮に次いで大きいのです。  毎年、受験生がたくさん訪れます。私も学生時代にはお世話になった!

色んなお守りがたくさん。我が家も毎年買っている。このお宮からは寄付のお願いと季刊誌が私のところへ定期的に郵送される。まだ、一度も寄付したことがない!


傍には、小学生時代によく遊んだ「春風楼」が残っています。ここは昔、五重の塔にする予定だったのがいろいろあって中断されたようです。

午後は実家に戻って、畑の草引き。慣れない仕事をしたせいか筋肉痛が・・。

2012年8月25日土曜日

夏季休暇

今日から、私の夏休みです。実家の山口県へ帰るため、千歳から福岡まで飛びます。昨日、仕事が終了して、午後6時過ぎに車で出発。美幌町から千歳空港だと4時間半かかるので、途中の比布(ぴっぷ)で一泊しました。「遊湯ぴっぷ」という宿です。料金は7000円台と安いのに料理はとても美味しくてびっくり。時間が遅かったせいか温泉は独り占め状態です。この宿はとてもお勧めですね。

直ぐ傍には「ぴっぷスキー場」があります。かなり広いスキー場なので、この冬に来てみたい。

千歳空港からANAで福岡まで飛びました。千歳空港では最近話題になっているピーチ航空のピンクの飛行機を見つけました。随分小さい飛行機。私は小さいのは苦手だ。

福岡に来ればまず食べたくなるのが博多ラーメン。博多駅にある「一風堂」へ入りました。人気の一風堂は初めてで、とても期待していたのですが、残念ながらフツーの感じでした。
夜の8時に山口県防府市の実家に着いた。

2012年8月19日日曜日

山の水族館

北見市の「河西ぼたん園」にあるレストラン「遊木民族」(「遊牧民族」ではありません)でランチを食べました。コップからお皿まで手作りの陶器です。どれも陶器は分厚くて重いですね!料理の味はso-so。
ボタンの季節ではありませんでしたが、園内は広々としています。帯広の庭園のようにしっかりと管理すればもっと人気がでそうです。でも、お金が大変なのでしょうね。

下の写真は北見の市街地にある北見ハッカ記念館です。美幌へ来てもう2年以上になりますがここを訪れたのは初めてです。ハッカは英語のmintですが、ある種のハーブから抽出されます。昭和の時代、北見市はハッカの生産地で、最盛期は世界市場の7割を占めていたそうです。ところが、化学的に合成が可能となりハッカの生産は衰退しました。特に、2001年にノーベル賞をもらった野依良治氏が、不斉合成でメントールを簡単に合成する方法を開発したのが決定的だったようです。ちなみに、野依さんが社外取締役を務める高砂香料工業はメントールなどの香料を作る会社として発展しているようです。下の写真は北見ハッカ記念館で元工場の事務室だった建物です。中にはいろんなものが展示されています。

メントールの結晶です。針状の大きな結晶です。
西洋種のミントはお菓子など口に入れるものが作れますが、和種のハッカは作用が強く食べれないそうです。湿布などの医薬品や虫除けなどに利用されています。ハッカにはあまり興味のなかった私ですが、ここに来てとても勉強になりました。それに、ハッカは「薄荷」と書くのを初めて知りました。発音は違うけれど中国語でも「薄荷」と書くそうです。

次に、ハッカ飴をなめながら車を運転し、温根湯の「山の水族館」へ行きました。鳥羽水族館や池袋サンシャインのリニューアルにかかわった中村元氏がボランティアで設計したようです。それまで年間2万人しか来館者のなかった水族館が、7月7日にオープンして1か月と3日で5万人を突破したのです。以前、リニューアルされる前に来たこともあったのですが、今回、新しくなったので再び訪れてみました。

下の写真は、滝壺を下から見上げることの出来る日本初の水槽です。ヤマメやオショロコマが泳いでいました。


幻の魚イトウです。1m以上もあるイトウが40匹もいるのは壮観です。

温泉の熱を使って熱帯魚もいます。そう言えばピラニアの水槽もありました。

「四季の水槽」といって川の底にいる魚をガラス越しに見ることができます。冬になると川の表面は凍ってしまうのでその下で生きている魚を観察することができるのです。これは「世界初」の展示のようです。

水族館の展示は前回来た時と全く変わっていました。以前の水族館にも手作り的な良さがありましたが、今回は小さな水族館ではあるものの展示の仕方は最先端のものでした。やはり一流の人が設計すると大きく変わるものですね。

2012年8月18日土曜日

シジミ採りとブルーベリー狩り

今日は網走湖のシジミ採りです。シジミというと「貧乏くさい」という印象ですが、ここ網走湖のシジミは大きくて北海道で一番多く取れます。川の「マシジミ」と異なり、「ヤマトシジミ」です。「ヤマトシジミ」は淡水と海水の混合した汽水域に生存するので網走湖は適した環境です。漁師さんたちは23mm以上の大きなものしかとらないようですが観光としてのシジミ採りはサイズの制限はありません。もちろん人工的にシジミを巻いています。一袋700円(高い!)を払って小さなビニール袋を購入します。このビニール袋いっぱいになるまでシジミを取ることができます。普通の貝掘りと異なり、海水の下の砂地を手で探ってシジミを見つけます。しかし、今日はシジミ採りシーズンの最後の方なので、大きなシジミはほとんど有りませんでした。さすがに小さいのは海に戻して中くらい以上のサイズのものだけを集めました。でもなかなか集まりません。ズボンもまくって海に入りましたが、すっかり海水で濡れてしまいました。

自宅へ持って帰り砂抜きです。汽水域の貝のためか1%程度の薄い食塩水で砂抜きをします。

そして貝汁となりました。シジミは本来ダシを取るために使われる貝ですが食べてしまいます。肝臓に良いとか・・・?シジミの実は小さいですがそれなりに美味しかったです。

シジミ採りの後は、前回ハウスカップ狩りをした農園に行って、ブルーベリー狩りです。

入場料一人400円で食べ放題。持ち帰る場合100グラム150円。1.5Kgも採ったので結構な出費となりました。

しばらくの間はブルーベリーざんまいの日々が続きそうです。

2012年8月12日日曜日

厚岸と霧多布岬

釧路の近くにある、漁港として有名な厚岸(あっけし)町を初めて訪れました。美幌から車で約2時間です。厚岸味覚ターミナル「コンキリエ」(下の写真)で遅い昼食を摂りました。コンキリエはアイヌ語ではなくてイタリア語で「貝殻」を意味します。

2階の炭焼き「炙(あぶり)屋」に入ります。その前に、下の写真のように水槽に入っている生きた牡蠣や大きなホタテを選びます、隣には野菜や魚などいろんなものがあります。食べたいものを選びお金を払って店の中に入ります。

店の中でご飯と貝汁を注文して選んだ食材を炭火で焼いて食べます。牡蠣、ホタテ、さんま、タラバなどを食べましたが、牡蠣が一番おいしかったです。出来れば夜に来てビールを飲みながら食べたいですね。

「コンキリエ」から見た「厚岸大橋」です。厚岸湖と厚岸湾の間にあります。ここを渡って霧多布(きりたっぷ)岬へ向かいました。

今日は北海道のいたるところで霧が発生していましたが、この辺りはもともと霧が多いところで、今日はほとんど何も見えませんでした。私が学生時代に自転車で霧多布を訪れた時も霧で何も見えなかった。どうも私と霧多布の相性はよくないようです。

霧多布岬にはキャンプ場もあり、多くの人が霧の中でテントを張っていました。岬の駐車場に車を停めて、さらに岬の先端に向かって濃霧の中を歩いて行くと、突然、灯台が現れました。映画「ハナミズキ」でロケ地に使われた灯台です。

岬の近くには霧多布温泉「ゆうゆ」がありましたので入ってきました。ここは浜中町立の施設ですが、立派で綺麗な温泉でした。ここにはモンキーパンチのTシャツが売っておりました。なんとモンキーパンチの原作者である加藤一彦さんはこの町の出身で漁師の息子だったそうです。

釧路あたりは夏の北海道で最も気温の低い地域です。今日は濃霧もあり気温が16度前後でした。霧多布岬では風が強くウインドブレイカーがないととても寒かった。8月も後半になるとこの辺りは急速に秋に向かいます。学生時代、8月の末に納沙布岬でテントを張っていた時、寒くてセーターを着こんだことを思い出しました。