2023年12月24日日曜日

今シーズンは富良野で初すべり

待ちにまったスキーシーズンの始まりです。12月23日、富良野に来ましたがスキー場は山全体が厚い雲の中です。こんな状況でも滑っている人はたくさんいましたが、地元の人の車は少なく、中国人を主体とした遠くから来た人で一杯でした。ガスの濃い日は足元は見えず空も雪面も真っ白でどちらが上かわからなくなります。交互に体を傾けて滑っていると私はすぐに車酔いの状態になるためこの日のスキーは断念しました。夜、北の峰にあるKOKOという居酒屋へ行きました(下の写真)。富良野もニセコのように外人が増えてきたため横文字のお店が多くなってきました。この居酒屋はしゃぶしゃぶが人気のようですが、私は普通のメニューで注文しました。特別美味しいわけではありませんが、自分のスマホを使って注文するスタイルで値段はリーズナブルでした。お客もほとんどが中国系の人たちでした。夜は「ホテルムニン富良野」に泊まりました。「ムーニン」ではなくて「ムニン」です。北欧神話でのワタリガラスで「記憶」を意味するようです。料金は高い宿なのですが、オーナーが中国人のためかお客も中国人と東南アジア系の人ばかりでした。日本人はいなかったです。

12月24日、クリスマスイブですが私たちには関係がありません。昨日に比べてスキー場のガスは晴れてきました。北の峰ゾーンで1本滑ってすぐに連絡リフトに乗って富良野ゾーンへ移動しました。リフトから降りたところで撮った富良野ゾーンの写真が下です。曇ってはいますがコースはよく見えています。雪質も申し分ありません。



富良野ゾーンも1本だけ一気に滑りました。ゲレンデはあまり荒ておらずとても気持ちよく滑れました。問題は再び山頂へ行く時です、第一高速リフトが動いておらずロープウェイに乗らなければなりません。乗り場には長い待ち行列が伸びています。ロープウェイの中で聞こえる会話は中国語がほとんどで、英語がちょっと、日本語は聞こえませんでした。連絡コースを滑って再び北の峰ゾーンに戻ります。北の峰も山頂までのゴンドラはまだ動いていないので、リフト2つを乗り継いで中腹まで上がって、そこから麓まで繰り返し滑りました。北の峰の麓側は傾斜が緩やかで気楽に滑れます。シーズン初めに滑りの感覚を思い出す練習をするにはちょうど良いコースです。午後になると青空が広がってきたのにスキー客は減ってガラガラになってきました。


富良野からはトマムで道東自動車道に入り、足寄からは一般道を通って帰りました。雪は降っていなかったのですが道路が一部凍っていたためか、一台の自家用車が道路わきの溝にひっくり返って落ちていました。救急隊員が割れた後部のガラス窓から車の中の人を助けようとしていました。声をかけて手伝おうかと聞きましたが、緊急性はないようで大丈夫との返事だったので帰りました。冬の夜の運転は危ないですね。

2023年12月10日日曜日

丹頂鶴いたよ

12月9日、昼過ぎまで自宅でwebの講演会を聴講して、午後から鶴居村へきました。
今回は「つるいむら湿原温泉ホテル」に泊まりました。昨年オープンしたばかりの新しい宿です。ホテルとは言っても部屋数10部屋のみの小さな宿です。


温泉も良かったし、バレルサウナも初めて経験しました。ただ、中国人が何人も日帰り入浴で来ていてうるさかった。しかも、土足で脱衣場に入ってくる人までいた。つい、ムカッとしたもんだから英語で「靴を脱げ」と文句を言ったら謝って出て行った。ちょっときつい言い方だったかなと反省したけど、中国人だからその違いはよくわからんだろう。

夕食はびっくりの豪華な洋食でした。でも、アルコールは地ビールの選択肢は多いけど、その他のお酒で美味しいものはメニューになかった。


翌日は近くの伊藤タンチョウサンクチュアリーに丹頂鶴を見に行きました。この季節になると丹頂たちが餌を求めてやってきます。


少し釧路よりに行くと、鶴見台という別の鶴の集まるところがあります。真ん中の4羽が「コー、コー」と上を向いて声を出しているところです。


帰りは途中の屈斜路湖のコタンで白鳥たちを見て帰りました。


まだ雪は積もっていませんが、冬の道東は丹頂鶴やオオハクチョウがいる素敵なところです。

2023年12月3日日曜日

深堀隆介展  水面のゆらぎの中へ

12月2日、深堀隆介展を見に帯広まで行きました。
日本酒を飲む升の中に金魚が泳いでいる作品を作っている人です。最近人気が出ているので写真は見たことのある人も多いのではないでしょうか。帯広美術館で展示と講演会があるというので、妻に促されてやってきました。美幌からは約2時間半の運転です。講演会のチケットは当日早いもの順でした。残念ながら私たちの到着時には座席のチケットはもうなくなっていましたが、立ち見で入るチケットをもらいました。
帯広美術館は、周りに児童会館や百年記念館があり広大な緑ヶ丘公園の中にあります。下の写真が美術館の入り口で右手の建物が展示会場で左に行くと講演会場になっていました。


 講演まで1時間あったので展示を見ました。主要な作品は撮影禁止でしたが、下の写真のように一部は撮影が許可されていました。透明な樹脂の中に金魚の絵を描いて、まるで本物の金魚が水の中を泳いでいるように見えます。その立体感は驚くほどです。下の写真は大きな作品で、多くの金魚が群れで渦を巻いている姿です。樹脂の表面にも渦ができており、隣のテーブルのお皿や果物も一部が樹脂の中に埋もれています。畳の部屋で金魚たちが泳ぐ不思議な作品です。


作者の講演会は期待以上に面白かったです。売れない芸術家が生活に困り芸術をやめようかと思っていた時、部屋で20年も飼育していた金魚を眺めて「この金魚が自分を救ってくれるかもしれない」と、ふと思いついたのがきっかけで作り始めた作品のようです。今では展示会は全国で開催され、作品は海外の人も買い求めるようですから、お金には困ってなさそうです。どこにでもいそうなざっくばらんな方で親しみが持てました。

講演会の後は昼食のためバーガーキングに行ってきました。北海道ではまだ5店舗しかないバーガーキングですが、美幌近くにはなく、最近、帯広にできたので早速行ってみました。アメリカにいた時、マクドナルドはあまり好きではなかったのですが、バーガーキングはおいしかったからです。なんだか分けのわからないネーミングのハンバーグでしたが、食べたらとてもおいしかったです。ちょっと値段は高めですが、バーガーキングはワンランク上ですね。

その後は帯広畜産大学の中にある酒蔵へ日本酒を買いに行きました。5年くらい前、帯広のホテルで「十勝晴れ」という日本酒を飲んで、北海道にもめちゃ美味しい日本酒があったんだと驚いたことがあったのです。先日、上川の層雲峡へ行ったときは「神川」という日本酒を買ってみたらこれも超美味でした。調べたところ、「神川」と「十勝晴れ」は同じ酒造会社ですが酒造所が異なるようでした。どちらの蔵も、一部のネット販売を除いて、それぞれの地域でしか販売していないのです。この会社は、もう一つ、函館にも酒蔵を持っているようでした。国立大学のキャンパス内に酒蔵を立てたのはここが日本で最初のようです。帯広畜産大学から杜氏を育成するのが目的なのでしょう。