2014年1月3日金曜日

山口へ帰省

12月30日が仕事納め。この年末年始は実家(山口県防府市)に帰ることにしました。この11月に90歳になる母親が施設に入ったので様子を見に行くためです。

女満別から羽田へ飛ぶ便は予約が取れなかった。でも、女満別から千歳に飛んで、千歳から福岡へ飛ぶ便は安い値段で予約が取れました。女満別、千歳間はプロペラ機です。プロペラ機が怖い私でしたが、「永遠の0」の小説を読んでから妙にプロペラ機に愛着が出て、不思議と恐怖感なく快適なフライトを楽しむことができました。


北海道の地上は雪で一面真っ白です。福岡からは新幹線と在来線を乗り継いで、夜に山口県の防府市に着きました。


1月1日、母の入っている施設に行きました。施設は新しく、一人一人広い個室になっています。母は90歳というのに全くボケていません。もともとお喋りなのですが、この日もずーと一方的に話していました。お喋りなのはボケ防止に良いのかもしれません。施設内は暖かく、食事も美味しいと嬉しそうです。老人になると、長年生活してきた自分の家から離れるのを嫌う人が多いようですが、幸い母は新しい環境への適応能力も十分保たれています。

初詣は、春日神社と防府天満宮へお参りしました。天満宮は相変わらずたくさんの人で賑わっています。美幌町のお祭りでは、暴力団排除の目的で地元の飲食店が出店をだしていますが、防府天満宮は、昔ながらの的屋、香具師が数えきれないほどの店を並べています。中には暴力団関係者もいるでしょうが、お店の数が多くバラエティに富んでいるので活気を感じます。


母が施設に入っているので、私は実家に泊まらず湯田温泉の「梅の屋」に泊まりました。私は、山口県出身ですが、湯田温泉は初めてです。なんと夕食にはフクが出ました!山口県はフクで有名ですが、山口県に住んでいた頃にフクを食べた記憶はありません。このフクは、新鮮で、コリコリした食感の大変おいしいものでした。でも、大分県では許されているフクの肝が、山口県で食べられないのが残念です。


「梅の屋」はさほど大きな宿ではありません。建物もちょっと古い。でも、手入れはしっかりしていたし、なんといっても食事が最高でした。フクだけでなく、その他の日本食もかなりハイレベルでした。「西の京都」というだけの価値はありそうです。


何十年ぶりかに、ザビエル協会を訪れました。昔の建物は火事で焼失したようで、斬新なデザインの教会になっていました。私としては昔の教会の建物の方が歴史を感じさせて好きですね。


次に、常栄寺の「雪舟の庭」です。小学生の時に訪れたことがあるのですが、どんな庭だったかすっかり忘れていました。あいにく、保全整備の目的で、この時期、池の水が抜かれていました。池の水が無いせいか、私にはこの庭の良さが分かりませんでした。


最後は、瑠璃光寺の五重塔です。これを見ると確かに京都っぽいですね。春の桜や秋の紅葉の時期はもっと綺麗なんでしょう。


夜は居酒屋で一杯。正月休みは居酒屋もお客で満杯。予約を取るのに苦労しました。何十年ぶりかに防府市で飲みましたが、お店の造りや雰囲気はとてもよかった。大好きな鯛の刺身も新鮮で最高でした。有名な「獺祭」だけでなく山口県には他にも美味しい日本酒がありました。今回は、自分の故郷の良さを改めて見直す帰省となりました。

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