2016年6月14日火曜日

雌阿寒岳登山

今年も最初の夏山登山は雌阿寒岳です。

今日は晴れの天気予報のため多くの登山客が次々と車で登山口までやってきます。ところが、麓につくと山は雲の中です。途中の車の中で聞いたラジオの天気予報によると釧路北部方面は強風注意報が発令されたらしい。確かに、今日の山の雲の流れは異常に速い。それでも山頂に着くころには晴れることを期待して登り始めます。

最近また体重が増えたので足の筋肉の負担が予想以上に大きい。幸い、心臓の方は大丈夫で息切れすることもない。

登山口からエゾアカマツの森に入ると、なんだか「ホッ」とします。



5合目手前です。流れる雲が薄くなった瞬間、遠くにオンネトーが見えました。


途中、降りてくる人に「山頂は晴れてますか」と聞いたら、「あまりに風が強くて9合目で引き返した。だから山頂には登っていない」と。なんだか嫌な予感です。

8合目を過ぎたあたりから風が強くなってきました。雨衣で風を防ぎます。9合目からさらに風は激しくなり顔を守るため雨衣にフードを付けます。

本日の失敗は防寒の手袋を持って来なかったことです。山頂近くになると気温も低く風も強く手が凍傷になるかと思うほど冷えます。

9合目途中からは強風が勢いを増します。しかし、後ろから吹くので背中を強く押してくれ登るのが楽です。でも、火口の縁を歩くので強風でよろめくと危険。

山頂は雲の中。何も見えません。登頂の記念写真だけ撮って直ぐに下山です。


下山は向かい風。下りなのに前に進むのに苦労します。フードは強風を受けて大きく膨らみ、耳元でバタバタと大きな音を立てます。フードのボタンが外れてしまいかねないので冷えた手でフードを握りしめます。

8合目より下に来ると風も穏やかです。それでも多くの登山客は大きな岩の陰で風を避けて休んでいます。


6合目まで下りました。山麓にかかっていた雲はすっかり消えています。でも山頂だけいつまでも雲がまとわりついていました。


下山後は野中温泉で汗を流します。夏山なのに身体がすっかり冷えきってしまいましたが、温泉に入ると血流が再開した時のようにジンジンと体が温まってきます。

今日は風が強くて予想外に厳しい山行でした。でも、これもひとつの山の姿だから仕方ないですね。

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